玄侑僧侶のことばから

先日享年90歳の伯母の葬儀に出席しました。
高齢で、長寿ではありますが、やはり家族には悲しいできごとです。
2～3週間前のNHKの番組で、作家の吉岡忍さんが、芥川賞作者で
臨済宗僧侶の玄侑宗久（げんゆう　そうきゅう）さんの、福島原発から
５０キロぐらい東側にある三春という地のお寺を訪ねての対談をみました。
その中で印象に残った玄侑さんの言葉があります。
お葬式でお話される言葉らしいですが、
「『死にがい』という言葉があるとしたら、
ひとりの人が亡くなったことで、周りの人がどう変わるか。だと。
まして、これだけ大量の人々の死を経験して
周りの人がどれだけ変わったかということでしょう。」
そんな風な言葉を使われたと思います。
最後に、凛とした口調で「この国は変わると思いますよ」に救われました・・・。
一人一人が変わることが、みんなが変わり、日本が変わること。
だんだん現実がみえてくるほどに、その大きさが恐ろしくなりますが
不安ばかり思わず、「今」をしっかりしないといけないと
だだの一人ですが、気強くいなければと思います。