INTERVIEW02エナジー・ワン株式会社代表取締役社長髙須賀一敬 様
企業理念「誠をもってお客様に接する」を体現できました。
エナジー・ワン株式会社 代表取締役社長 髙須賀一敬様に、当事務所にご依頼いただいた背景や取り組みの内容、その効果などについてお話を伺いました。
会社概要についてお聞かせください。
当社は1943年にLPガスをはじめとする各種高圧ガスの販売を行う伊豫酸素商会として創業しました。創業者は祖父、現会長の父が二代目で、2020年に私が三代目として社長就任いたしました。
お客様や時代のニーズにお応えするなかで事業内容の幅を広げていき、1998年に総合エネルギー企業をめざすというビジョンのもと、エナジーワン株式会社に社名変更いたしました。
現在は太陽光発電システムや水の販売、リフォーム・不動産事業、レンタカー事業、コインランドリー事業なども展開しています。ワンズ・ホームというブランドでリフォーム事業と不動産事業を行っており、例えば土地のご紹介をさせていただいたお客様に、住宅やガス、電気、水など住まいに関わることをワンストップでご提案することが可能です。
今後は、これまでに培ってきたノウハウや技術を活かし、「エネルギーと暮らしの相談窓口」としてお客様のライフステージに合ったベストなご提案をグループ全体で行っていきたいと考えています。
横本事務所に依頼するに至った経緯をお聞かせください。
横本さんにはもう20年以上もお願いしています。先代の社長が愛媛県中小企業家同友会の松山支部長を務めていたとき、幹事長としてサポートしてくださったのが横本さんだったそうです。
「そこまでしてくれるのかというほど、本当に一生懸命支えてくれた」と先代の社長が話していました。当時、別の社労士事務所にお願いしていたそうなのですが、愛媛県中小企業家同友会の活動を通して横本さんの人柄や仕事への取り組み方に触れ、横本さんにぜひ依頼したいと思ったと聞いています。以来、横本さん自らが定期的に会社に来てくれて、社員ともしっかりコミュニケーションをとってくれています。
横本事務所が行った施策について教えてください。
最も大きな施策としては、労務管理です。当社では勤怠管理から給与計算までを一括してお願いしています。横本さんにお願いする前はタイムカードを押して…というアナログなやり方でしたが、勤怠管理アプリを導入してタブレットで出退勤を入力するようにしました。
また給与計算についてもクラウドによる管理をお任せしており、賞与や昇給、年収など材料となる数字を横本さんに共有して、計算していただいています。
社長に就任されてから業務の効率化を進めておられるそうですね。
そうですね。クラウドソフトの導入も、ちょうど私が社長に就任するタイミングでした。基幹システムを入れ替えた頃から近代化に着手し、会計ソフトも入れ替えて、その一環で労務管理も…という流れで効率化を進めていきました。
それから、経営計画書の内容を社員によりわかりやすく伝えることにも取り組んでいます。会長の時代は、企業理念や考え方などを浸透させる時期でした。ある程度それが社員の皆さんに浸透してきたので、次は会長が言われていることをわかりやすく、より具体的に伝えていくことが私の役割だと考えています。
実際に施策を行ったことでどのような効果がありましたか？
勤怠状況を見える化することで、労働環境の改善につながることを実感しています。労務状況をクラウドで共有できるので、社員一人一人の残業時間などの勤務状況も一目瞭然。ですので私たちも一人ひとりの状況を鑑みた上で相談や指示ができるようになりました。同時に横本さんも当社の勤怠状況を把握しているので、直接社員にアドバイスをしてくださることもあります。
社員さんの働き方にも変化はありましたか？
内製化していた労務管理を横本さんにお願いしたことで、より生産性の高い仕事に労力を割けるようになったことは一番の収穫です。労務管理のことはプロにお任せするほうがはるかに効率もいいですし、社員の事務処理が随分減りましたので、お客様に向かっての新しい仕事ができるようになりました。当社の理念である「誠をもってお客様に接する」を体現できる環境づくりができてきたのではないかと思います。
また、以前はなんとなく暗黙のルールで取得する社員が少なかった有給休暇も、「社員の権利ですから年に最低5日は必ず取得しましょう」と発信しました。休みやすい雰囲気にはなってきたかなと、社員のみんなを見ていて感じますね。
横本事務所に対する率直な評価をお聞かせください
頼もしい存在。その一言に尽きます。わからないことがあってもすぐに相談できますし、いろいろと業務を広げるにあたり、労務管理をお任せできるのは大きいです。社員とも近い距離で接してくれますから、社員たちにとっても気軽に相談できる横本さんの安心感は絶大ですよ。今では、横本さんも何ら違和感なく社員のいるフロアに入ってくるぐらい馴染んでいます（笑）。
今後の展開としてはさらなる人材の増員と多店舗展開を考えているので、そうなるとさらなる労務管理の効率化が必要になってきます。当社はガス、不動産、リフォーム…と多業態を持っており、休業日などもそれぞれ異なります。ですから各業態に合った就業規則が必要なんです。やはり企業は人が財産。採用も大事ですが、適切な就業規則をつくり長期的に働いてもらえる仕組みを整えなければなりません。社員にとってより魅力的な職場環境をつくるためにも、横本さんにはこれからもお世話になります！
社労士 横本より
エナジー・ワンさんとは髙須賀会長が社長の頃から、もう四半世紀近くのお付き合いになります。私をご指名いただいた会長とはいろんな話をしましたし、とても大事にしていただき、大変感謝しております。
社長もおっしゃいましたが、社員の方とコミュニケーションをとるのは私の特徴かもしれません。第三者が関わることで循環をはじめるということはあると思いますので、私もその立ち位置を考え、社員の方を大切にすることを前提とした施策のご提案に努めています。エナジー・ワンさんでは主に労務管理のサポートを担当していますが、ただデータを共有するだけでなく、勤怠状況、給与等から見えるものをしっかりと分析し、社労士としてアドバイスさせていただくことを大事にしています。
また会長の時代から毎年８月に経営計画書の発表をされていますが、その際、私も社員の皆さんへ向けて講演をさせていただいています。毎年テーマはさまざまで、労災、労働時間、税金のことなど、私の専門分野から社員さんの知識になるようなことをお話しています。
令和に入り、三代目が社長になられてからさまざまな事業を展開されていますし、それに伴い業務効率化にも積極的に取り組んでおられます。そんな社長の挑戦を応援していけたらと思います。
